消化器内視鏡検査

 普段生活をしていく中で、『胃が痛い』『なんか胃の調子が悪い』『下痢が続く』『黒い便が出る』『血便が出る』『最近、便秘になってきた』など、自覚するおなかの症状はたくさんあります。何か症状があれば必ず病気が隠れているというわけではありませんが、なにかしらの病気で症状が引き起こされていることはあります。胃腸に関していうと、それらを調べるのが消化器内視鏡検査、いわゆる胃カメラ・大腸カメラです。症状を引き起こすと考えられる病気は様々ですが、なにかしら対処が必要な病気もありますので、おなかの症状がある場合は、病院を受診してください。胃腸の病気が疑われる場合には、内視鏡検査をおすすめします。一方、病気があるのに症状が出ない方もいます。代表的なものは、胃癌や大腸癌といった消化器癌です。癌と言っても早期のものから進行したものまで様々であり、進行すると貧血や便通異常などの症状が現れます。しかし、早期癌に関しては、胃癌も大腸癌も症状はほとんどありません。


 
 近年、癌は早期発見・早期治療がいわれております。その理由は、早期の状態で発見されれば、治療により治る可能性が高くなるからであります。そして、消化器癌についても同様のことが言えると思われます。胃癌に関しては、バリウムによる胃癌検診が行われていますし、最近は胃癌の原因となるヘリコバクター・ピロリ菌のことがさかんに言われておりますので、ピロリ菌のことも含めて胃の状態を調べていくのがいいでしょう。

 大腸癌に関しては、大腸癌検診として便潜血反応を見る検査がされています。この検査は簡便であり効率のよい検査ですが、当然100%癌がわかる検査ではありませんので、数年に1回の大腸カメラを併用しつつ、癌の早期発見を行っていくのが良いでしょう。


 
 以上のように、症状がある時は病院を受診して必要に応じて検査を受け、症状がない時は検診などを活用しつつ癌の早期発見をしていくのがいいのではないかと思われます。当院でも、胃カメラ・大腸カメラといった消化器内視鏡検査を行っておりますので、おなかの症状がある時やがん検診で要精査を指摘された時は、一度受診をお勧めします。

内視鏡システムについて

 当院では、オリンパス社製内視鏡システム(EVIS LUCERA ELITE)とファイバー(GIF-H290、CF-H290I)を使用して検査を行っております。検査後は内視鏡洗浄・消毒ガイドラインに従い、検査毎にファイバーや器具の洗浄・消毒を行っておりますので、常に清潔な内視鏡で内視鏡検査を受けていただきます。

検査予約について

 内視鏡検査は予約制で施行しておりますが、胃カメラは予約がなくても朝食を抜いて来院していただければ当日の検査が可能です(お水とお茶は飲んでいただいても結構です)。また、大腸カメラは、下剤などの前処置の準備がありますので受診当日の検査はできません。一度受診していただき予約をお願いします。

鎮静剤の使用について

 当院ではご希望に応じて鎮静剤を使用し、患者さんに負担の少ない検査を心がけております。検査時に一度ご相談ください。鎮静剤を使用される場合、眠気を催すことがありますので、検査後は自動車やバイクなどの乗り物の運転やお仕事はお控えください。安全のためですのでご了承ください。

服用中お薬について

 検査を行う前に、お薬手帳などを参考にして服用中の薬剤を確認しております。他院から処方されているものを含め、内服薬はすべてお申し出ください。数多くある薬剤の中で、『抗血栓薬』(血液がサラサラになる薬)は、検査・処置の内容(生検やポリープ切除)によって、事前に休薬が必要な場合があります。現在は、『抗血栓薬服用者に対する消化器内視鏡診療ガイドライン』に準じて内服継続か休薬かが決まっておりますので、ご自身の判断で内服薬の中止はせず事前にご相談ください。

大腸ポリープについて

 大腸ポリープについては、可能な限り検査時にポリープ切除を行っております(日帰りポリープ切除)。ただし、入院対応が必要な場合は連携病院に紹介させていただきます。